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No.2976 何があっても審議はすべき!

2018.03.13

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 陽気の変わり目とはいえ、春暖の気配が早足で近づいているといった感じです。高騰を続けている葉物野菜も値崩れしそうだとのニュースを見て、なんとなく心落ち着くといったところ。しかし、政治は寒い。
 国際情勢は、北朝鮮がらみのニュース、中国やソ連の独裁情報統制への異変性、トランプによる資本主義原理を忘れた極端な保護主義ぶりといった外的変化に事書かない。内政では、文章改竄問題での国政のドタバタぶりはどうだろう。とどのつまりは、政権と官僚の関係性がどこまであるのかに尽きる。そもそも保守系と左派系ではこの問題の落としどころへの概念も異なる。自民党嫌いかつ反安倍思考の方にとっては安倍辞任にまで思いが馳せるだろう。働き方改革、憲法問題等々重要案件が目白押しの国会にあって、国会審議に応じることなく政局政争に雪崩を打つ野党。もとより憲法改正には関心の少ない野党であればこそこれ幸いといった面もあるだろう。文章改竄問題は政治行政上は大きな問題であることは間違いない。しかし、当面する国民生活への影響がどれほどあるかと言えばそこはクエスチョンだ。野党は民主主義の崩壊だ、破壊だと騒ぐがまさに政局そのものの左派リベラル得意の言い回しに聞こえてならない。そうこうしているうちに外政にどんな変化があるやもしれず、空転する国会で待機するしかない国会議員には費用弁償が支払われる。この上ない無駄が時間やカネに派生する。
 日本の民主主義はそれこそ中露などと比べてかなり強固なものではないのか。政権政党がどの党であろうが、官僚の最高頭脳は犯罪性に近い領域を常に泳ぎまくるものだと考えるほうがましかもしれない。民間は何の事業をするにしてもなるだけ多くの税金を懐に収めたいのは大昔のロッキード事件しかり、今回のリニア談合でもわかる話ではないか。もちろん、政治家が袖口を大きくする例もあるが、ロッキードやリクルート事件と異なり、森友問題は政治家が私腹を肥やした話ではない。籠池などは税金詐欺師としては小物にすぎないのだがまるで疑獄事件並みになっている。
 第一次安倍政権が短命で終わったのは消えた年金問題だった。これは国民すべてに関係するものであったから大変な騒ぎになった。大元は年金業務を管轄する自治省(総務省)の制度不備と自治労職員の長い間の職務怠慢が原因であったことは疑うべくもなかったが、当時の民主党代表の小沢一郎は国民感情の扇情戦略に打って出た。国民の怒りはすさまじかった。
 今回、大方の推測はするものの真相ははたして? ただ3月2日の朝日新聞朝刊の一面スクープが騒動のきっかけになっていることから、リークの元はどこか? なぜ朝日に?という裏スジの疑問はマスコミも興味があるようだ。政権打倒、安倍落しに執念を見せる朝日と、朝日の捏造ぶりを国会で叩く安倍総理の終わりなき抗争がとうとうここまで来たという思いで成り行きを見守るしかない。ただ、現時点での卑劣性、陰湿ぶりは朝日が一歩も二歩も抜き出ている。そう私は思っている。そして朝日に問いたい。大マスコミの責任としていったい日本の国をどうしたいのか? 太平洋戦争時には日本軍の攻勢ぶりを嬉々として伝える軍国主義礼賛のマスコミリーダーだったのが大朝日だ。当時も朝日は国民を欺いていたとも言える。そして、現世では思想的に180度変遷したのはなぜだ?