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No.3234 逆説的面白さ

2020.01.20

 降雪予報一転して昨日、今日と初春を感じさせる陽光に、野鳥のさえずりも喜んでいるかのように聞こえます。今日は大寒というのを微塵も感じない中、泣くに泣けない営業中止を各地のスキー場が表明していますが、四季の折々の変化がもたらす恵みは、日本の素晴らしさにつながっていると思うと、冬は冬でしっかり寒さを示してくれないと困る一面もあります。
 困ることと言えば、寒くないと出来ないことが出来ないということもあります。たとえば、葡萄の剪定などは、こうした陽気で実行すると切り口から樹液がしたたりすぎて良くないそうです。まして、我が家の葡萄はガレージの屋根直下にありますので、糖分を含む樹液が車上に落ちるのは別の意味でも困ることになります。

 困ることもう一つ。初場所大相撲は昨日8日目になってようやくテレビ観戦しました。だらしないというか、協会もファンもなめているとしか思えないグータラ横綱にあきれて見る気が起こりませんでした。やはり最高位にあるものがたゆまぬ努力と品位を伴って土俵に上がってこそ国技大相撲と言えるのであって、髙い料金を払って一般席で観戦しているお客が、土俵入りも見ることが出来ないのはファンあっての興行とは言えないでしょう。桟敷席や砂被りのお客の中には毎場所来られる方もいるようですが、人生で数えるほどしか観戦の機会がない人にとって見れば、せっかくの生観戦で土俵入りは見たいだろうなと我が身に振り返り思う次第です。
 身体だけでも見るものを圧倒する物珍しさと、会社組織ですべてが運営されNHKの放映という強力なバックアップが確保されている大相撲は、そうした運営環境に協会があぐらをかき、年季を経た横綱がそこに甘える構図があると思えてなりません。厳しい指摘と言われれば甘んじて受けますが、まさに堅忍不抜の横綱の登場を期待する思いです。大関陥落力士やカド番大関の多さにも残念な想いしか残りません。

 
 ところが、元気な横綱の存在が相撲の面白さの原点にあるはずなのに、今場所は徐々に盛り上がりを見せていると感じるのですがどんなものでしょう。中日で1敗が3人、2敗が4人、3敗多数という群雄割拠の状態が星のつぶし合いとなって、それぞれの力士のファンの応援熱を高めているからなのでしょう。たとえば、昨日の取り組みでは、えんどう対えんほう、朝の山対正代といった一番には館内も最高潮に沸きました。抜きん出た強さの横綱の存在が大相撲の原点と当たり前のように思いこんでいたのが大間違いであることに気づかされた初場所。まだ7日もある後半戦、いったいどんな戦国時代を展開してくれるものか。横綱二人には引退してもらってもいいと思っていたのですが、逆説的面白さがそれを言い当てているとしたら横綱ファンに怒られそうですね。

 実は、あきれて見る気もしなかった中で、唯一関心を持ってスポーツ欄に目を向けていたのが十両西13枚目の照ノ富士です。上り調子で絶頂にある頃、コマーシャルで見る笑顔が癒しの一面を感じさせてくれた力士ですが、2017年9月場所で大関陥落、そのまま序二段まで落ちていました。あの日馬富士暴行事件の現場に同席していたことも話題になりましたが、その影響かどうか極端な低迷状態に陥りましたが、一年近い休場により膝の持病と糖尿病を克服して十両まで戻った照ノ富士。なんと中日8日目に全勝の勝ち越しです。巨体ゆえ常に膝の不安はあるはずですが、抱え込みが特徴の相撲に活力が戻ってきたものと思います。
 成せば成るを体現した不屈の闘志で再び、地デジNHK総合画面に雄姿を見せてもらいたいものです。

No.3209 パラ聖火が幸手を通過!!!

2019.11.23

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 最新ニュースとして、東京パラリンピックの聖火が幸手を通過することが発表されました。オリンピック聖火が通らない市町を対象に選考するということでしたので、先月、当選及び就任の挨拶で市長が県庁を訪れる際に同行し、関係部局にお願いしたことが少しは役にたったかも・・・・いや、我田引水かもしれませんね。
 実は、同行したいきさつは9月議会で一般質問した幸手産業団地進出の契約が出来ている㈱ニトリさんの造成が一向に始まる気配がないことの確認もあってのことでした。誘致担当部局である県企業局で、県議時代にお世話になった方が局長になられていたこともあって調査確認のお願いをしてみようと考えてのことでした。
 大野知事との面談では議会中の吉良県議も一緒でしたが、その後副知事や各部局を市長と訪問し、オリ聖火未通過の残念な話の流れでパラ聖火のお願いを市長と軽くジャブしたわけです。
 ついでの話で恐縮ですが、大野知事には従前抱いていたイメージとはまったく違う人柄を感じました。物腰がソフトで、話しぶりも柔らかみを感じさせ、懐が深い方というのが、短い時間での人物観として残りました。代々、自民党系列の政治家系の知事ですから、長らく上田知事と対立構図にあった自民党県議団も、いずれ真の是々非々ソフト路線にチェンジするだろうと感じた次第です。最大会派の対応が対立ばかりでは、県民生活優先の二元政治の確立からかけ離れるばかりですからね。

No.3190 台風19号の猛威に

2019.10.12

 情報化時代をこれほど感じることはありません。超大型台風19号に対する数日前からのメディアを通じた情報は、リスク管理という点において国民をしっかり誘導しているようです。パニックまでにはいかないものの、水やパン、缶詰、ガスボンベ、ブルーシート、養生テープといったものが店頭から消えているとか。
ファイル 1101-1.jpg 我が家でも写真の通りの対応はしたところです。養生テープが足りず、1階はビニールテープまで使うことに。考えてみれば、このような対応は生まれて初めてで、それほど大雨と強風への脅威は、案ずる以上に自助の精神を高めることにつながっています。しかしながら、屋根の暴風対策などしたくてもしようがないし、また、隣家の吹き飛ばされた瓦が当たって壁に穴が空くなどといった災害では防ぎようがありません。
 しかしながら、多くの人々にとって直前の千葉県の被害状況が明日は我が身意識を高めていることは間違いないのでしょう。だからこそ、とりあえず最低限できることはしておこうという気持ちになるのです。
 しかし、自分のことはまだしも、現状でさらに大型台風に見舞われそうな千葉県の状況が心配されてなりません。すでに大きなハンデを負った状態のところに追い打ちをかける状況は、ご本人たちの緊迫感は私たちの比ではないはずです。気が気ではないし、眠れない日が続くものとお察しする次第です。
 
 昨夜、市内農村部の知人から電話が・・・
「枝さーん、避難勧告が出たら何処へ行けばいいのー? ビニールハウスは今更心配しても始まらないけど、避難場所すら我々は知らないんで、それだけでも教えてよ」
「○○さん、市内すべての小中学校が避難場所になっているから、勧告が出たら○○小へ行くようにして! ただ、避難途中の事故も考慮して、何人かでまとまって行くようにしてほしいのと、幸手市ハザードマップは確認しておいてくださいよ」
 こんなやりとりでしたが、危機管理意識が高い市民に少し気持ちがほっとした次第です。しかし、農家の方々にとってビニールハウスというのはリスクの高い財産なんだということを、この電話で再認識しました。数年前の大雪で県西北部の農家でビニールハウスがほぼ全滅したこともありましたし、熊谷ドームの屋根が吹き飛び、修理にかなりの期間と費用を要したこともありました。
 
 また、この電話によって、市内の避難所について9月議会で一般質問した議員さんがいたことを思い出しました。こうした場合、いかなるやり取りがあったか記憶に定かではありませんが、市側の答弁にホームページで示してあるといったことが時折あるので、ホームページは完ぺき情報ツールではないということを市職員の皆さんには自覚してもらいたいと思います。
 情報化時代とは言っても、まだまだその域にない方々のことをおもんぱかる必要があります。特に、防災対策の面にはそうした思いを強くしなければいけません。避難困難者の多くは迅速な情報ツールを持たないわけですから。
 今夕からの水風対策、今一度確認していただいて、風が強くなったら外出はしないよう心掛けましょう。

No.3171 なぜ、こんな卑屈な気遣いを!

2019.08.29

 嫌な事ばかりが浮き彫りになる暗い世相にあって、日本のスポーツが国民に与えてくれる爽快感は大きな癒しとなっている。卓球、バトミントン、柔道、バスケットボールなどなど、伝統的なものから、以前は考えられなかった競技に至るまでの活躍は、組織的な強化充実策と個人の努力が相まって、めざましいものがある。
 そんな中、人気面で最高峰とも言える野球で、絶対にやってほしくないことを選手に強いる出来事があった。韓国で開催されるU-18ワールドカップ野球に出場する日本の選手団に関すること。
 出発にあたってお揃いの白いポロシャツを着用するのは毎回の慣わしなのだが、いつもならあるはずの袖に日の丸、胸にJAPANのロゴ文字が抜けているのだ。高野連の事務局長曰く「現状のお国の状況を考えると、この程度の気遣いは必要だと判断した」というのだが、これには腹が立つというか憤りを禁じ得ない。優しさ、思いやり、気遣いといった類は、こんなことを高校生に強いることではない。国家の代表として派遣される高校生に代表の肩書をはずさせた行為は、スポーツにあるまじきいじけた卑屈な判断であると厳しく指摘をしておきたい。選手のみならず国民に対して失礼であり、国家間交渉における政府の対応を国際的に曲がった方向にイメージづけるだけである。
 貿易相手国として信頼度最下位の北朝鮮へのルール違反輸出の可能性からホワイト国除外の発表したのが今月1日だったかと思う。その発動が昨日実行された。それに対する反日感情からの対抗策としてGSOMIA解除という愚行に及んだ韓国。貿易問題を第三国も関係する安全保障問題に持ち込んでしまうほど思慮の無さを示す韓国に対して・・・スポーツの分野で、高校生がお国の代表を背負って躍動する世界大会に向けて、団結して乗り込むユニホームに代表表記をはずすなどというのは、それこそ愚行中の愚行としか感じられない。
 開催国の韓国高野連から指摘をうけたのであれば、どこまで韓国はと感じるし、自主的な対応であるなら、高野連に在日韓国の役員がいるのだろうかとの疑念まで生みかねない。
 試合で着用するユニホームにも日の丸と国名表記をしないのだろうか?
 いや、そんなことはしてはならないし、しないはずだ。そんなことをすれば、なにより選手の意気込みや団結力に支障をきたすだけだ。そして、相手の感情を利するだけのことである。ならば、行き返りのユニホームをどうして? 意味がないではないか!! 空港で選手たちが襲われるとでも想定したのだろうか? それはまた韓国国民の粗暴性を意味することとして失礼なことになる。
 そもそも、ワールドカップサッカーで政治的恣意行為を幾度も繰り返し、世界的物議をもたらしている韓国。対日的には、国旗や安倍首相の写真を燃やしたり、不買運動を国民に煽る状況。これに対し静かな対応に終始する日本だが、いずれ国際的に異質異常な国家イメージを持たれるのは韓国だろうと想定しているかのようだ。ところが・・・今回の高野連の措置はそれに逆行するバカも休み休みにしてほしいといったレベルではないか。純粋な代表意識で試合に臨む選手たちが可哀想というものである!!! 世界大会で、どこに国旗を遠慮する国が有ろうというのか。
古くて硬い頭のおじさんたちに屈せず、堂々とJAPAN魂を示し、優勝の栄誉を勝ちとり、ユニホームのまま凱旋帰国をしてもらいたいものだ。/span>

No.3143 県中学校総体優勝

2019.07.23

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 まず、前号に示した杉戸町議選について。落選枠4席で、その4席目をともに700のまま止まった12:30以降、どの陣営も固唾を呑んで発表を待っていた状況に深夜1:55決着がつきました。最後はなんと764、757、745という接戦でした。その差、19票というのも厳しいものを感じますが、このお三方は基本的にこれまで杉戸の保守系を支えてきた同志です。3人の候補者全員とお付き合いさせていただいた小生ですが、それぞれの心境を想うと察するにあまりあります。

 タイトルは幸手市にとって嬉しい、まさに超新星現る!ニュースです。
 昨日、行われた埼玉県中学校総合体育大会の110mハードルで幸手東中学校の横塚昴くんが14秒42の自己ベストタイムで見事優勝の栄冠を勝ち取ったのです。最高の場面で自己ベストが出せることが素晴らしい!!
 幸手市には中学校が幸手中、西中、東中の3校あります。生徒数は順に447、501、108名となっており、東中は市東部の広域通学区を持つものの最も生徒数の少ない学校です。ゆえに、団体スポーツのクラブを組むにも想うに任せない状況とうかがっていますが、こうして個人競技の分野で素晴らしい逸材が現れたことは学校のみならず街の誇りであり心躍るといった感じではありませんか。
 当然、全国大会での活躍に期待の目が注がれますが、気負わずに更なる自己ベストを目指して頑張ってもらいたいものです。さすれば、自ずと朗報がもたらされるものと確信します。
 ちなみに、14秒47で2着になったのはお隣の栗橋東中の西山くんなので、互いにライバル意識を胸に刻んで、切磋琢磨してほしいと思います。

 スポーツ万歳!

No.3061 やはり巨人が本丸だったか!

2018.12.01

 いよいよ本年も師走に入った。年齢が重なるにつれてカレンダー進行以上に時のスピードが速まるきらいがある。子ども頃の夏休みはえらく長い感じだったが、古希にも近い歳になると1ヵ月など瞬く間に過ぎ去る。さて、この師走はいったいどんな記憶に残ることがあるだろうか。

 昨日、長いお付き合いをさせていただいている近くのスポーツ好きの知人とお定まりのスポーツ談義にこうじた。憤りを感じる出来事が今年のスポーツ界には多かったが、話の最後に「●●さん、丸は巨人ではなくロッテに行ってほしいですね」と私。「そうですよね、私はロッテに行くと思いますよ」と、こんな会話で締めくくったのだが・・・なんのことはない。丸よ、お前もかの結果になった。
 私は「巨人・柏戸・卵焼き」で育った子どもだったが、なぜか巨人はチームというよりは長島選手ありきのファン気質だったので、巨人ファンではあるものの球界の盟主をいいことにやりたい放題、言いたい放題の親会社の姿勢には苦虫をかみつぶすことが多かったし、今でも多い。とくに、江川事件では一ファンとしてお灸をすえる意味で掛布阪神に気持が傾いた時期が数年あった。
 巨人は常勝巨人でなければいけないとか、プロ野球は巨人でもっているがごとく言われ続けて数十年。これはプロ野球発祥時から変わりはない。しかし、本来のプロスポーツは常に下剋上を見ることにファンは魅せられ、熱い視線を送るはずなのだ。名門必ずしも常勝でなければいけないというものではない。
 そもそも、ドラフトはチーム力の均衡を図るために制度化されたが、それはとりもなおさず自由競争では巨人を希望する者が大方であったことに端を発していた。ならばFA制度は・・・ドラフトの反動で選手の選択権を一定年度経過した後に与えようとするものと理解しているが、だから巨人にという流れがこうも多いと巨人常勝補償制度といった方が早い。少なくとも力の均衡が目的の一つであったはずである。ところがあにはからんや、金銭限度額がないため落合がいい例だが、プロの評価は金額だとして糸目をつけない球団を選択する選手が多く、結果は資金力の違いが如実に出ることとなった。
丸よ、やはり巨人か!
 
 報道されている金額以外に奥様向けの説得条件もあるだろうし、テレビキー局が親会社系列にあるせいか、巨人出身選手には解説者やタレントとして重宝に起用される例は多い。そういう意味では他のどの球団にもない強みが巨人にはある。しかし、肝心の野球で言えば、今は地デジキー局での放映はほとんどBSに代わっているし、逆にパリーグの中継はNHKや他のBS局で頻繁に放映している。同時に4試合も放映している時がけっこうある。
 それはそれとして、巨人というチーム、いや会社は編成計画があるようには感じない。一軍に3人の捕手が固まっているのにドラフトで3人の捕手を指名したり、阿部を復帰させるなどした上に・・・森の活躍でベンチに追いやられることの多かった炭谷をなぜ欲しがるのか。しかも背番号まで期待して与えたばかりの宇佐美から取り上げてふるまう始末。昨年、村田選手の問題を指摘したが、結局は年齢の変わらない中島を獲得した。しかも村田を放出した年の彼の成績を比較するとマギー入団でベンチに追いやられても中島選手よりは確実に貢献度が高かった。そのマギーも2年で退団、4億だか5億でとったゲレーロにいたっては2軍生活から不満たらたら這い上がって代打要員。森福、野上・・・・とにかく獲得と放出のバランスが出鱈目すぎる。若手を育てる継続的気合も見られない。気分に任せてとっかえひっかえだ。岡本一人で満足しているようでは指導力を問われても仕方あるまい。これで小林、大城、宇佐美にくさるなと言っても気持ちはすっきりしないはずだ。
 もう一つ疑問がある。最近の球団経営にはメジャー流の影響かどうか、GM制度を採用している例が多くなっている。その制度の現時点の特徴はというと、本来、入退団や育成の権限まで監督が有していたものを、監督の意向に全面的には沿わない形で口を挟むのがこの制度のようである。大胆かつドライに割り切って選手管理が出来る制度。この秋、楽天イーグルスのGMに就任した元ヤクルトの石井GMは、なんと17人もの選手に戦力外を言い渡した。そして浅村を獲得した。今、楽天の監督が誰か言える人は少ないのではないだろうか。ちなみに平石監督である。GMにチーム編成をいじられるだけいじられて来期の采配をふるうことになる可哀想な監督、と言ったら早すぎるだろうか。高橋由伸監督の退団劇は鹿取GMにいいようにいじられた結果もあっただろう。

 丸選手の入団で優勝に近づいたと喜ぶファンもいるだろが、球界全体を考えたら手放しで喜べることではない。私は、ひとまず静かに巨人の来期を見つめつつ丸選手の活躍には期待したいと思う。しかし、巨人の優勝は望むものではない。どこが優勝しても、盛り上がってくれればいい。巨人が優勝しないと盛り上がらないという考えはプロ野球の真の発展には無用と信じて、より選手一人ひとりのパフォーマンスに視線を注ぎたいと思う。一昨年からオリックスの吉田正尚選手に惹かれていたが今年は4番に定着してくれた。来年はさて・・・

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