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No.3440 太陽光発電は良好な代替発電か?

2021.07.10

 熱海土石流災害は今だ19名の不明者が残る。人災説の声が高まり、静岡県と熱海市による調査が始まるようだ。
 静岡県は東京・大阪間を1時間でつなぐリニア鉄道の地下トンネルが通過する計画地となっている。しかし、川勝知事は自然の保持に影響があるとして反対を続け工事認可を与えない状況が続いている。6月の知事選で4期目の当選を果たしていることから、静岡県民には指示が厚いことは立証されている。確かに、天下の富士山の地下との関係で伏流水などへの影響や、農工産業に対する問題が派生しないとは言えない。しかし、広大な面積に対してリニアのトンネルがどれほどの大きさであるかと考えると、日本全国いかなる土地でもトンネルを掘ることなど出来ないのではないだろうか。もとより、景観も損なわれることもない。それよりも、静岡という土地が地勢状、新幹線で東京にも大阪にも1時間半ほどで行けるし、リニアを利用する価値がほとんど見いだせない県だと考えると、たとえ、地下とはいえ県内の土地掘削開発を良しとはしない事情も読み取れる。
 考えるに、世界の科学開発の現状は多種多分野にわたるが、人にわかりやすいという点では、時速500キロで空間を走るリニア開発は最先端の科学技術と言っても過言ではない。この完成によって、日本の鉄道技術が改めて世界に驚きを与え、高い信頼を得ることは間違いないものと思う。

ファイル 1360-1.jpg 反面、人災説が問われることになった二つの点のうち、太陽光発電については、現在全国各地でトラブルを生んでいるが、こうした事実が報じられることはほとんどない。前号で和歌山県の例を紹介したが、あくまでも急傾斜地という観点からのものである。今回は岡山県の例を見ていただきたい。
 これは石油元売大手会社が開発設置したもので、面積82ha(約246,000坪)で東京ドーム17個分、パネルの数32万枚、年間発電量6,500万kW、13,000世帯分の電力供給量だという。設置金額は不明だがかなりの金額であるのは容易に想像がつく。火力発電のエネルギーである石油の大手による開発なので、企業側としては地球温暖化に対する企業精神を示したものとも思えるが、現実には、根の深い新たな問題を形成してしまったと言える。
 電力問題は福島原発問題で、立民共産の左派リベラルが原発廃止と代替発電の開発を唱えている。共産党の場合伝統的な主張で党是のようでもある。
 今回の熱海災害で太陽光発電との関りが証明されたり、全国各地が想定外雨量に見舞われた際の土石流災害にこれが関わることがあったとしたら、そして人命が奪われたとしたら、いったいその相対評価をどう考えればいいのだろうか。
 自然破壊、景観破壊、保水機能不全、防災力低下、不要パネル発生時点の環境問題・公害化、国土の外資化などなど。この地も岡山県名産の白桃生産農家が手放した土地が含まれているともいう。農業の継続問題は国としての大問題であるはずなのに、実際は一向に解決される方向にはない。
 このように、今ある社会問題がマトリックスに絡み合う状況を太陽光発電はもっているという点で関心を深めている。ゆえに議会でも他人事ではないという思いで取り上げているのだが、まだまだ真剣度は少ないと感じる現状だ。


 富士山下のトンネル開発と地上の山間部傾斜地の代替発電開発とを、同等に比較することは出来ないが、私案としては太陽光発電の方が問題が深いのではないかと思えてならない。その最大の理由としては、政治行政は後世に福をもたらすものであって、後世につけを残してはならない、という格言による。
 皆さん、どう思われますか。

No.3436 また起きた児童死傷事故

2021.07.01

 3日前の先月28日午後3時半頃のこと、八街市で下校中の小学児童の列に大型貨物車が・・・5人のいたいけな児童が一瞬で暴走トラックに巻き込まれた。8歳と7歳の男子が死亡、1人が意識不明、2人が重傷という悲惨な事故となった。画面で現場状況を見る限り、トラックの大きさもあるがブレーキ痕がないというのだからひとたまりもなかったはずである。そして、数年前に起こった埼玉県内や滋賀県での同様の事故を思い出した。
 原因は運転前に会社で飲酒したという報道内容だったが、警察の検分結果は運転の前後に飲酒した形跡がないという。運送会社で運転手が酒を飲むなどということがあっていいはずがない。そこで、推測されるのは車中で飲みながら運転していた可能性が問われることに。しかし、運転者の母親の話では酒を家飲みすることも少なく、弱いタイプだという。ならば、単純な居眠りかというと呼気にアルコールが検出されたのは間違いないわけなので、やはり飲酒もしくはアルコール度の強い食物を口にしたということになる。許されない事故がまた起こったことになる。

 平成24年に地元小学校が廃校となった結果、子供たちは統合された小学校へ通うことになったのだが、その通学距離は、大人にも近いとは感じられない距離を通学することになったのだ。住居によって若干異なるが、子どもの足で30分はかかる。地域のメインストリートの歩道に沿っての登校で登校時の立哨活動を始めて10年目になる。この間、子供の列はもちろんだが、私たちスクールガードメンバーに向かって車が間違って突っ込んで来たらどうしようと感じるのはたびたびである。特に香日向を過ぎ隣接地区に入ると歩道はあるが高さは路面と同じになる。
 雪の日は最も危険を思わせる日ではあるが、実は車もスピードを上げてはいないのでややといったところ。逆に、最も危険を感じるのは・・・今の季節から夏にかけてのことである。雨の日は車が増えるし、運転者の見通しが悪くなる。晴天はどうかといえば、路面温度が上がるとタイヤは滑りやすくなるのでスピード次第では…ということになる。最も、当地区の部分だけで考えると、ほぼ直線なので車が原因のスリップというのは考えにくいのだが、それでもスピードを上げた車が来ると自然と立ち位置が一歩下がる。
 これも5年近く前のことになるが、時間こそ違え、私が立つ交差点近くの反対側の植え込みに中型トラックが突っ込む事故があった。原因は居眠りだったという。また、3年前には交差点の角に乗り上げ逆さまになった車があった。どちらも人身的には何も無かった事故だったが、今回の八街市の場合は歩道のない市道ということで、危険性については問われる状況にあったようだ。
 実は、幸手市内にも歩道が未整備の県道を子どもたちが通学している例がある。県議時代に何度か要望したが、残念ながらいまだ未整備のままである。大人たちの見守りがどこまで効果があるのかはわからない。しかし、子供たちとの安全のためにという思いで始めた立哨活動であり、子どもたちから元気をもらえる喜びを毎朝感じることもあって、まだまだ身体の続く限りやりたいと思っているが、我が身の安全をもう少し科学的に考える必要はあるかもしれない。特に居眠り運転などではブレーキを踏むことなく歩道の段差などお構いなしに乗り上げる状態だろうし、何が起きるかわからないのが世の常ですから。

No.3434 政治家の報酬

2021.06.24

 秩父市議会定例会最終日は幸手市と同じ22日だった。直前の市長選挙で勝利した北堀市長は、数号前のブログでもご紹介した県議時の先輩だが「困窮する市民に寄り添い、ともに乗り越える」として90%の給与減額を選挙公約で訴えた。こうした場合、概ねはパフォーマンスだとして市議会が否決する場合が少なくない。もちろん、自分たちも減額しなければならない雰囲気に襲われるということもあるだろう。
 しかし、秩父市の場合は21名の議員のうち17名が賛成し、反対は共産党議員3名プラス1の4名という結果だった。賛成議員の理由としては「ありえない減額率だが選挙の公約に掲げたことで民意を得る結果となった」と。反対の理由は「常識を疑う。市長は365日24時間行財政運営に対する責任がある。果たしてその激務に耐えられる給料とはとても思えない」うん?この論理、逆手に取るわけではないが、激務に耐えられる額とはいかなる額かと思うのだが・・・。額によっては大志を抱いてなった政治家であってもやる気が失せると言ってるようにも聞こえる。
 この減額は任期いっぱい続くというもので、確かに思い切った減額だが、私は北堀市長の男意気として理解している。3度目の挑戦で、なんとか街を元気回復させたいという思いをこの公約に示したかったのだろうと。確かに政治家とはいえ、誰もが恵まれた経済環境にあるとは限らず、地方議員の場合、生活面と結び付けて報酬を思慮するパターンは多いと思う。というよりは、経済状況にかかわらず、金の持つ魔力に引き寄せられるのは人の常、世の常なのだろう。すべてとは言わないが、国会議員の集金力への飽くなき欲求がそれを示している。
 現実には、地方の小都市の議員報酬では若い人の挑戦者・希望者が出てこないというのが社会問題にもなっているのだ。本職が別にない限り4年間の保証しかなく昇給もほぼ皆無の地方議員に、若者が大志どころか生活設計を描けないのはわかる話だ。そういう意味では、北堀市長の心意気は誰にでも真似できることではない。私が県議に就任した2011年5月のこと、全県議20%報酬カットが前月から行われていた。言うまでもなく3月11日発生の東北大地震に配慮し、当時の自民党ベテラン県議の一声で決まったことだと聞かされた。全国でも速効の決議だったようだ。年額で約250万円程度だったが違和感はなかった。最初の段階就任時からということもあったし、市議時代の報酬の倍近い県議報酬ということもそう感じさせる要因だったと思うが、なにより社会情勢を鑑み、報酬の源である税金を戻すという感覚が優先した。
 今思うのは、そうした災害配慮の先頭に立ってきた県議会が、コロナ対応を理由とした知事の報酬カットにもなかなか同意せず、自らのカットにはまったく意思を示さなかったのはどうしてだろうかと不思議でならない。
 北堀市長の減額幅は、年換算で1370万円にのぼるという。任期までとしてこの4倍だから市の財政面には有効な額であることは間違いない。今後の市政運営において報酬減額をあえて口にすることなく職員や市民と切磋琢磨していってもらうことを信じ、心から応援したいと思う。

No.3430 アドバイスに感謝!

2021.06.15

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 おはようございます。梅雨入りしたようなしないような、申し訳なさそうに降る雨。それでも日中はしっかり夏の暑さが・・・。こういう時が風邪を引きやすい陽気ですので、風呂上がりや就寝の際は注意を怠らないよう自分と相方に言い聞かせています。

 言い聞かせるといえば、実は私のブログお読みいただいてのこととして、ちょくちょくご意見ご提案をくださる読者が3名ほどいらっしゃいます。もう何年ものお付き合いになるのですが、まだお顔も見ない方たちなんです。時には厳しく、時には励ましの内容ありでありがたく、またうれしく拝見させていただいております。その都度返信しておりませんので申し訳なくは思っているので、この場でお詫び申し上げたいと思います。
 最近では、広報さっての内容についてご意見がありました。それは、人権について毎回記載がありますが、その内容が偏向しすぎてはいないかというものです。私もかなり昔のことになりますが、ずいぶん極端だなーと感じたことがありますが、これに関わる社会構造を踏まえて何も言わないまま、感じないようになっていました。選別選択されているはずの子供たちの作文も・・・文章的な感覚よりも思考的にどうなのかといった感覚で受け止めています。

 このような指摘は、思想信条に関わる面もあって難しいテーマではあるのですが、他の自治体との比較もしたことがありませんので、少し調査勉強をしてみようかと感じているところです。
 なにより、ブログへのご意見に限らず、国政・県政・市政全般にわたるご意見は私自身の向学の励みになりますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。欲を言えば、さらに多くの皆さんからいただけるようになれば私の若さももう少し保たれるのではないかなと感じているところです。(笑)
 今日は建設経済常任委員会があります。昨日は文教厚生でしたが、二つの委員会状況を次回ブログで書き留めたいと思っております。アクセスのほどよろしくお願い申し上げます。
 それにしても、野党の不信任案は嫌がらせ以外の何ものでもありませんね。昨年の春から今頃にかけては、「サクラ問題が最大の国民の関心事で、時間があればコロナ問題をやる」と主張していた政党です。オリンピックの直前直後を政治日程でカオスの状態に仕掛けたい目論見が見えるではありませんか。もとより、オリンピック中止をいろいろな場面で仕掛けている野党連合です。

No.3423 予約混乱に乗じて

2021.05.29

 皆既月食は残念でした。ちょうど月の高さにうっすらとした雲がかかり、ほんの一瞬といった感じで見えた程度でしたね。地元でも結構な人が観月に出ていましたが、我が街の夜空はそんな私たちの想いに応えてはくれませんでした。
 さて、6月議会の議案は25日の全員協議会で提示されました。今回は人事案として農業委員会委員14名の改選があります。半分の7名が新しい委員として選任されています。また、コロナ不況対応として国庫補助による農業支援対策が施されています。予算案の審議ということではありますが、国庫補助が対象ですので、こうした施策は順当に採決されるものと思います。

 先日、26日のことでした。街中の知人宅に出向いたところ、添付のようなチラシをいただきました。
 その方曰く「先週、二人の女性がワクチン予約はお済ですか?と店に入ってきたので、電話がつながらなくてどうしたものかと思っていたんですよ」と答えたら「代わりに予約いたしましょうか?」と。「えっ、そんな簡単にできるんですか?」と聞くと、「届いている接種予約券をお見せいただければここで出来ちゃいますよ」結局、もう一人の女性がその場でスマホを操作して予約をしたそうです。
 その知人は「一昨年の市長選に出た者だと名乗って、他に困っている人がいたら教えてあげてくださいとこのチラシを置いていったんですよ」と。
 実は、噂の段階で耳にはしていたのですが、こんな身近でその現実を知ることになるとは思いませんでした。ワクチン接種予約で混乱する市民の困惑につけ込む選挙活動という見方も出来るかもしれません。なぜなら、このチラシには4種類のセミナーを宣伝する内容で、その主催者が自分であることが示されています。
ファイル 1342-3.jpg てんしんらんまん会という会が政治団体として登録されているかどうかわかりませんが、今回の出張予約代行業はセミナーに連づけた、支援者を組織化するための政治活動及び選挙活動が目的にあるのは間違いないでしょう。セミナー紹介部分は、一般個人名の記載があるので透明にしてあります。

 ところで、個々に記されている内容にはいくつか問題点が含まれています。
◆市民講座・・・こういう表現は、一般的には行政が主催もしくは後援する場合の呼称というイメージがありますので誤解の元かもしれません。
◆コロナ特集・・・4つのセミナーのうち、コロナに関係するモノはひとつしかありません。
◆国会議員政策秘書担当・・・最近になって、群馬県の某衆議院議員の秘書として仕えたという話はあったようですが、それは短い期間だったという結果話として広まっています。たしかに今の国会で、しかも与党議員の政策秘書が、国会開会中に予約代行で幸手市内を歩くなど出来るのだろうかという声を数人の知人から聞いています。もしもそれをやるのなら、その国会議員の地元でやるのが筋だとも。もっともな話ではあるので真実はいかに?といったところです。このチラシには本人自筆と思われる記載もあり、自らを宣伝する目的であるのはあきらかと思われます。

 実は、これには笑うに笑えない余談があって、当の知人が言うことには「あんまり電話がつながらなかったので、枝久保さんに連絡しようかなと思っていたところにいいタイミングで来てくれたし、枝久保さんが市長選で応援した人だと思ってお願いしたんです」あれあれ、勘違いなのか、記憶の逆転なのかわかりませんが、一番驚いたのはこの部分でした。苦笑いするしかありませんでした。
 私が先の市長選で現木村市長を支援したのは周知のことと思っていましたが2年も経過すると・・・しかも、この女性候補の印刷物の経歴記載に疑義を質したほどですから、おそらく今でも彼女にとって私は芳しい対象ではないはずです。
 今日も市内各地を回って歩いているのでしょうか。この種の行動を努力と称して投票要因にする有権者が多いとするなら大いに考えさせられることです。だいたい、選挙には親戚、級友、趣味仲間といったしがらみに加え、あの時お世話になったからという思いが影響するのは事実ですからね。

No.3422 スーパームーン皆既月食

2021.05.26

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 昨日は議会全員協議会が開催され、前号で紹介したワクチン接種の今後の内容について執行部から説明を受けました。すでに電話回線は10回線になっているそうですし、当初の様な大きな混乱はないようです。私宛に状況報告をして戴いた市民の皆さんのおっしゃられていたことがほぼ間違いないということでしょう。
 それでも、説明の後に議員による質疑時間が設けられました。純粋に質問される内容については納得できますが、なぜ、そんな数値的なことにこだわるのかといったものも含めて、何か言わないといけない、気が済まないという状況を感じます。議員の権利ですからそれ以上でも以下でもありませんが。そんなわけで、前回より極端に短い時間で終わりました。いろいろな意味で意義のある議員全員集合だったと思います。議長の配慮が功を奏した結果です。

 さて、今日は大きなスーパームーンが地球の影に入る皆既月食がみられます。大きさもそうですが、次回は2033年ということですから、ぜひ観月に夜の空を楽しまれてはいかがでしょうか。時刻は午後8時10分頃から約20分間が絶好だそうで、お天気も関東地方はどうやら良さそうだということです。太陽からの光が若干抜けることで、真っ黒ではなく赤黒い月食が見られるということです。なお、元に戻るのは9時52分ということですから、それまで影の動きに見とれることもいいでしょうね。あくまでもお時間の許す限りということで、ただ、子供さんには天体の不思議を是非見させてあげたいと思いますです。

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